2月上旬、相方が実家に帰った日、母と日帰り温泉に行った。入浴中から胸から喉かけてにズキズキとした痛みを感じ、自宅に帰る頃にはさらに傷みが増した。これが「胸焼け」という症状なのか? 生まれて初めて感じる強烈な痛みに苦しみ、激しく後悔した。
もともと軽い症状が出ていた逆流性食道炎が長時間の入浴によって悪化し、胸焼けが起きたようだ。その日は、温泉施設に向かう前に消化器科を受診し、「大腸内視鏡検査以来、食欲がなく、気づいたら体重が減っていたので、無理して多めに食べたところ、胃もたれする」と訴え、胃薬「マーズレンS顆粒」を処方してもらっていた。インターネットで調べたところ、「マーズレンS顆粒」は、逆流性食道炎にも効果があるらしい。藁にもすがる気持ちで薬を服用したところ、やがて痛みは収まった。しかし、それ以来、ますます仕事・家事・その他生活全般の作業効率が悪化している。「食べること」が怖い。また同じように胸焼けや胃もたれ、吐き気が発生するのではないか……。しかし、身体は栄養を欲しているらしく、時折、強烈な空腹感に襲われる。
・逆流性食道炎の予防法(対処療法)
(1)脂肪を多く含んだ食べ物や、ケーキやまんじゅうなどの甘い物、香辛料などは胃酸の分泌を促進させるため、出来るだけ控えましょう
(2)食事を食べた後、すぐに横にならない。早食い、食べすぎはいけません。いつも腹八分目を心がけましょう
(3)普段から背筋を伸ばし、前かがみにならない※Webサイトより一部抜粋
数年前、記事や広告で大々的に取り上げられていたため、逆流性食道炎について、おおむね概要は知っていたが、改めて文章を読むと、「逆流性食道炎の予防法」は、美食・飽食の現代日本の価値観を真っ向から否定するものだ。簡単にいうと「和食中心の粗食」以外はNGで、果物(柑橘類、苺などは悪化させる)や和菓子、飲み物すら制限がかかる。指示に従い、甘いものを断ち、姿勢を正すよう努めたが、わずか2日間しか続かなかった。健康と人生の満足感(特に食生活)は両立しない。多少ストレスを感じても、長生きしたければ、食事の内容と量に気をつけなければならない。医療費削減のもっとも効果的な方法は、効率重視の外食・中食産業、食品製造業の生産・製造規制かもしれない。

