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2017年、4歳以下の子どもの転入数が神奈川県内トップだった理由

 2017年、神奈川県平塚市は、4歳以下の子どもの転入数は県内最多の241人だったそうだ。神奈川新聞や地域フリーペーパーの取材に対し、市長が明言している。

 日経新聞や朝日新聞が「都心の人工集中」と代表例として挙げる武蔵小杉を含む、川崎市中原区より4歳以下の子どもに限ると流入数は多く、圏内トップという。この事実は、おそらくあまり知られていない。市の広報不足と記者のリサーチ不足だ。

 首都圏の各地で児童が多数発生している中、平塚市の2018年4月時点の待機児童数は34人。17年、16年は0人だったので悪化したことになる。しかし、転入数の多さを考えると、かなり「子どもを預けやすい」環境といえる。
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宅配トランクルームは「情弱ビジネス」か、「持たない暮らし」の必須サービスか

 宅配便を利用した「宅配型トランクルーム」を利用しようとしたら、夫が激怒した。専用段ボールを送付しない限り、契約は成立せず月額費用は発生しない、請求した段ボールは収納に再利用する、といったにも関わらず、箱をメチャクチャに壊された。「宅配トランクルームビジネスは今後普及する。だから、物流・倉庫関連の企業の株価が上がっている」と主張すると、「ステマで盛り上がる”情弱ビジネス”だからだ。自分が情弱から巻き上げるならいいが、巻き上げられる側になってはダメだ」とさらに怒った。

オンラインストレージのリアル版「宅配トランクルーム」

 実は、「宅配トランクルーム」は、現在、母一人で住んでいる家を遺産相続した際、自分達の荷物を置くトランクルームとして活用した上で、最低限かかる維持費用をゼロにするためにやりたいと思っていた副業のアイデアに近いものだった。自宅が狭く、年に数回しか使わないもの、捨てたくはないが、捨てられないものを保管する場所が欲しい、というニーズは高いはず。むしろ、「職住接近」で地価の高い都心部、その近郊に住む人が増えると、「狭い自宅にモノを極力置かない」ことが重要になる。

 「宅配トランクルーム」は、モノの正当な価格設定を判断できない”情弱”ではなく、正当に判断したうえで、必要とあれば費用を投じることを惜しまない、金銭的なゆとりのある富裕層向けのサービスではないか。ならば、今後、伸びるに違いない。

いま一番欲しいもの―それは自分だけのスペース

 子どもが部屋を毎日散らかし、夫はゴミ出しをほぼ一切せず、室内はデットスペースばかり、という状況を打開するため、当初は収納用品と本棚を検討していた。しかし、実物を見てもピンとこず、本当にいま、欲しいものは「自分だけのゆったりとしたスペース」だと気づき、視界から要らないものを消せばストレスが減ると気づいた。
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待機児童ゼロ達成の唯一の方法、改札の全方向に保育園を

 今年4月末から仕事復帰した。はや8か月、何とか続けられてきたのは、最寄りの平塚駅の改札から徒歩0分の保育園の立地と、最大21時までの保育時間の長さによるところが大きい。あらかじめ19時までの延長を申し込み、18時~19時の間に迎えに行く。勤務地が近い夫は、19時なら定時で仕事を切り上げれば間に合う。とはいえ、実際には出社時刻が遅く、実質的な業務終了時刻が遅くなっているため、お迎えは、いわゆる「時短」に切り替えた自分が担当している。
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それでも『残念な街』といわれる湘南平塚に住み続ける理由

 神奈川新聞(カナロコ)に、平塚市の現状を的確に分析した、手厳しい内容の記事が掲載された。末尾の提言以外、ほぼ同意する。

・平塚市14年度予算案は約1756億円、ツインシティに力点

 (前略)新年度はさらに、平塚市大神地区と相模川対岸の寒川町倉見地区を新橋で結び一体的なまちづくりを行い、倉見地区に新幹線新駅を誘致する大型事業「ツインシティ計画」の推進に力を注ぐとしている。しかし同計画は、新駅の見通しが立たない中で肝心の倉見地区のまちづくりが進まず、現状では大神地区「ワンシティ」の国道129号沿線開発の様相が濃くなっている。地域住民の十全の理解も得られないまま、土地区画整理事業など数百億円規模の大型事業に突き進むことが妥当なのか厳しく問われている。

 落合市政が大型事業中心に動く陰で、平塚は2010年11月をピークに過去3年で人口が約2800人も減少した。昨年は転出超過(社会減)が県内で横須賀市に次ぐ規模。出生数も急減し、人口が約2万人少ない茅ケ崎市の出生数を下回った。社会減、自然減とも拡大傾向だ。働き盛り世代に選ばれず、子どもが生まれにくい街になっている。人口増が続いている藤沢、茅ケ崎市と比べ、湘南地域での平塚の地盤沈下は顕著だ。ハード、ソフト両面で、新年度予算案が、事態に十分対応しているか疑問も出よう。

 働き盛り世代に選ばれるには、都心への通勤が便利な駅周辺の活性化が重要な要素だ。駅北口の中心商店街は、平塚のアイデンティティーである湘南ひらつか七夕まつりを支える基盤でもある。駅前再開発の中心で懸案の見附台周辺地区再開発事業は、調査などが難航し、新年度予算案に盛り込めていない。まちづくりの方向性が問われている。

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「ホワイトジョブ300」の実現性を考える

 大石哲之(@tyk97)さんの「提案」は、ある種の理想といえるだろう。その趣旨には大いに賛同するが、現実問題として、首都圏では、家賃8~11万程度の郊外エリアでも「年収300万」では生活できない。給与の約半分が家賃・住宅ローンで消えてしまうからだ。逆に、東京都内・近郊で暮らし続けたければ、長時間労働を厭わず、高収入を目指して働くしかない。今ですら贅沢品の「子ども」は、完全に富裕層の特権になる。

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人生40年時代を豊かに生きるためにーなぜ、いま「持ち家」購入に踏み切ったのか

 広告代理店や不動産業界から指示があったのか、単に春の引っ越しシーズンに合わせたのか、インターネット上で反響があり、PVや広告収入(アフィリエイト)が見込めるからか、最近、「持ち家VS賃貸どちらが得か」というテーマの記事を頻繁に見かける。結論は、主に女性向けの媒体・質問掲示板は「ライフスタイル次第」という無難なもの、ビジネスマン向けの媒体は「マンションを投資と考え、損をしない投資物件を購入せよ」という強い論調、ノマド志向の独身者向けのブログ・掲示版では「リスクを負わない賃貸がベスト」と、おおむね3パターンに分かれている。
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“世界の終わり”の予感に怯える日々

 3月11日の東北地方太平洋沖地震の発生以来、別の地域でのM7.0~9クラスの大地震や火山の噴火が起きないかと怯えている。具体的にいうと、東京都内や東京湾直下、神奈川県西部の直下型地震、相模湾・駿河湾沖のプレート境界型地震、東海・南海・東南海連動型地震、富士山・箱根などの活火山の噴火が怖い。

曖昧な地震名・災害名が記憶の風化を生む

 4月1日に、正式に「東日本大震災」と呼称することが閣議決定されたが、個人的には「2011.3.11東日本大震災」や、「日本初の原発震災フクシマ2011.3.11」などと呼びたい。少なくとも、今後、同地域で発生すると思われる地震と区別するため、年度表記を入れて欲しい。およそ1000年に一度、必ず巨大地震と津波が発生するという仕組みまで突き止められたなら、後は、持てる技術と知恵をフルに活用し、それに負けない仕組み・システムを作ればいい。過去の地質調査は、非常に重要だと改めて思った。日本は、地学をはじめとする自然科学の研究にもっと力を入れるべきだ。また、原発関連の研究者は以前から「原発震災」の危険性を訴えていたといい、聞き入れなかった電力会社や国の責任は重い。

・「フクシマ以降」の時代(Chikirinの日記)
・東京に地震が来たら/関東大震災は再来するか(池田信夫blog)

 “東日本”とは、どの地域を指すのか、人によってイメージする場所は違うだろう。関東全域は、本震・余震で大きく揺れ、特に北関東の沿岸部や千葉の埋め立て地はライフラインが寸断されるなど、大きな被害を被った。その意味では、“東日本”という呼称は正しい。さらに、地震・津波による原子力発電所・火力発電所の停止が原因の東京電力の「計画停電」は、関東の広い範囲の経済活動に大きなダメージを与えている。しかし、今回、大勢の人が生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされた被災地は、東北・北関東の太平洋沿岸を中心とした地域だろう。曖昧で、数年後には、どこが震源なのかもわからなくなる、“東日本”という言葉は使って欲しくなかった。そもそも、地震の名称「東北地方太平洋沖」も、わかりやすいとは言い難い。

 たとえば、「日本列島・太平洋三陸沖、北緯38度6分12秒・東経142度51分36秒(気象庁発表)、2011年3月11日14時46分 Mw9.0(暫定)大地震」といった感じで、緯度・経度を明記し、地図アプリですぐに震源を確認できるようにすれば、何年経っても身近な出来事として感じられるはず。実際、地震速報(@earthquake_jp)が発信する地震速報では、緯度・経度が明記され、リンクをクリックするだけで震源を確認できて便利だ。

地震の前兆はあったかもしれない

 私は高校時代、文系選択者向けの「物理・生物・地学」の3つの選択肢のなかで、一番不人気だった「地学」を選択した。内容は比較的高度で、天気図の読み方や地層の見方すらきちんと理解できなかったが、当時、もっと真面目に取り組んでおけばよかったと後悔した。ちなみに、最近まですっかり忘れていたが、大学時代、「インターネットを使って特定のテーマについて調べよう」という課題で、「地震予知」について調べたこともあった。その頃と基本的に変わっていない部分も多いが、発生前に書かれた予知ブログや地震に対する質問(ヤフー知恵袋)には驚いた。電磁波や第6感、自然現象の観察による予知は可能かもしれない。

 3月11日前に感じた地震の予兆現象と思えるものは、自宅の無線LANルーターの突然の切断(3月8日)、原因不明の口の中の痛み(3月8日~3月12日。特に3月10日は非常に痛く、ロキソニンを飲んでも改善しなかった)、3月11日朝・昼の激しい空腹感ぐらい。無線LANが勝手に切れた時、一人で地震の前触れか、と騒いでいたが、まさか本当に当たるとは思ってもいなかった…。

 今、平穏無事に生きていることに感謝しよう。東京都内に通いやすく、温暖で海と山に囲まれた湘南地区。その暮らしやすさは、何ともろい大地のバランスの上に成り立っていたのか。過去に地震について学んだはずなのに、すっかり忘れていた。大切なことは月日が経っても忘れてはいけない。さらに、最新の情報を入手し、知識をアップデートしなければならない。

日本の終わりは、世界の終わり

 覆水盆に返らず。起こってしまった災害や出来事に対して、悔やんだり批判したりしていても何も生み出さない。教訓として、次の大きな災害を生み出さないこと、被害を最小限にするために対策を考えることが重要だ。

 今の社会の仕組み・システムや防災・防犯対策のまま、首都圏、特に東京・神奈川に大きな被害を与えるような巨大地震が起こった時、日本は終わる。多くの人が被災し、もはやボランティアすら集まらないだろう。2011.3.11の前のように安心して暮らせるよう、一刻でも早く新たな防災対策の策定に取り組むべきだ。もし、政府や経済界が被災地の復興や対面の保持にしか注力しないようなら、明らかにノーを突きつけたい。

【関連記事】
・2011年3月11日を境に日本は変わるだろう

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2011年3月11日を境に日本は変わるだろう

 M.9.0の東北地方太平洋沖地震が発生した2011年3月11日(金)14時46分ごろ、私は会社で、プレスリリースをもとに、ドコモのSIMロック解除に関する記事を書いていた。本来なら11日は、SIMロック解除の話題一色になるはずだった。しかし、1000年に1度の巨大地震と津波の影響で、その話題は午前中に一瞬盛り上がって終わった。

 ビルの2階にある会社のオフィスはかなり揺れた。かつて感じたことのない大きな揺れと長さだった。しかし、震源が宮城県沖とわかり、少しほっとした。直下型でなければ物理的な被害は少ないはず…と思い込んでいたからだ。しかし、それは大きな間違いだった。強烈な津波が一瞬にして町を壊し、大勢の命を奪った。そして、津波の影響による福島の原子力発電所の事故と、電力不足による計画停電は、現在進行形で首都圏全域に影響を与えている。

2つの絶望的な未来

 3月11日の地震以来、私は2つの予想され得る「未来」に怯えている。1つは、今回の地震に誘発され、各地で地震や噴火が頻発するのではないかということ。2ch掲示板では、多くの前兆現象が各地で観測されており、不安感が否応なく募る。特に海辺の湘南エリアに住む私にとって、津波の被害は他人事ではない。「マピオン」の地図上で海抜を計測できることを知った。自宅は海抜5m、実家は同4m、会社は同6m。どこにいても大津波が発生したら被害は免れない。

 何より怖いのは、日本経済が行き詰まり、倒産・失業・破たんが頻発することだ。正社員の場合、1、2週間程度の休みなら、取得できなかった有休休暇の強制取得ということで済む。しかし、それ以上長期に渡った場合は、給与はゼロになる。さらに、時間給のパート・アルバイトの場合、停電による休業=労働なしで、たちまち収入が途絶えてしまう。こうなると勝ち組は、定期的に一定金額を支給される年金受給者と生活保護受給者だ。今までまっとうに働いてきた若年・中年層が職を失い、路頭に迷う事態になった暁には、日本の治安・経済は最底辺に落ち込むだろう。何とかして、停電や広告自粛等による経済活動のストップを回避し、新たなビジネスを創出する必要がある。

 日本全国の沿岸に、今すぐ30mクラスの津波に耐えうる堤防を建設する。原子力発電所は安全基準を見直し、基準に満たない場合は即座に運転を停止する。パソコン一つあれば仕事ができる企画・営業職や、編集・コンテンツ職には在宅勤務を認め、ミーティングはSkypeやメーリングリストなどを利用し、移動にかかるコストを最低限まで下げる。不要不急の買いだめをしている人、不要なものを持っている人、無駄に電気を消費している人には強制的にペナルティを与える。緊急時の安全確認のため、共通ID制の導入を早め、地方自治体のシステムは一本化する(天災による戸籍データの全消失といった事態はあってはならない)…。ふと思いついただけで、これだけの案がある。早急な「変化」が必要だ。次なる大災害がこの日本のどこかで発生する前に、今すぐ。

「所有」から「体験」へ

 3月11日を境に、日本では過度に華やかなものや無駄に贅沢な製品は忌避され、今以上に実用的なもの、役に立つもの、その場で消費されるものが喜ばれるだろう。キーワードは、安全・省エネ・シンプル。そして、何より「体験」が重要になる。物はいつか壊れて消える。しかし、その物やイベントを通じて得た「体験」は、思い出として一生心に残る。モノは豊かさを測る指標ではなくなる。そのモノを通じて、どのような経験を重ねるのか、何を創り出すのかが重要になる。仕事も同様。金銭ではない。仕事を通じて得た経験が得難いものであればあるほど、満足度が増す。

 しかし、残念なことに、人間はすべての出来事を記憶し続けることができない。人生の分かれ目となる決断も、10年も経てば、なぜそのような決断を行ったのか、記憶が曖昧になって理由がわからなくなってしまう。Twitterやブログなどソーシャルメディアや、チェックイン系サービスは、そうして忘れやすい人間の記憶を、デジタルとして記録してくれる。写真や重要なデータも、信頼性の高いオンラインストレージに保存しておけば、インターネットにつながった端末があれば、いつでもどこでも閲覧できる。デジタル化の次のステップは、必要なデータをオンライン上で利用・保存するクラウド化だ。

 これからの時代、重要なのは自分だけの「記憶」と「記録」。防災ビジネスとともに、デジタル記憶/記録サービスが、新たなビジネスチャンスになるのではないかと思った。しかし、実際のところ、私は余りそれらの新しいオンラインサービスを活用していない。仕事や日々の生活で精いっぱいで、細かく記録していられないからだ。つまらない人間は、名無しのままひっそりと生き、そしてひっそりと死ぬのだろう。種としてのヒトが生き残ることができれば、それでいいのかもしれない。

【関連記事】
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■参考
・“大混乱への便乗”の勧め(Chikirinの日記)
ちきりん(@InsideCHIKIRIN)さんの意見のほとんどに賛同します。この震災を機に、社会が変わらなければ、日本は沈みます。
・これからの日本の姿(コデラノブログ4)
・南三陸町の戸籍データ消失、法務局保存分も水没(読売新聞)