「ドコモiPhone」に関するつれづれ(正式発表前)

2013年9月7日22:32 | デジタル, 社会批評| 個別URL

 従来のマスメディア(新聞・雑誌・テレビ)は、なぜか、特定の新カテゴリに飛びつき、大きく持ち上げる。しかし、一般に普及せず、フェードアウトしていくことが多い。「メディアが人為的に作ったブーム」は短期間で終わる。初音ミク・ボーカロイドのように、本当に自然発生したものや、実務上、便利なものだけが残り、その他の多くのコンテンツ・商品は消えていく。

 パソコンは、1980年代から20年以上かかり、ようやく一般化した。後押ししたのは、わかりやすいインターフェイスを持った「Windows 95」、デザイン的にインパクトがあった「iMac」、そして孫正義社長がそれまでの常識を変える低価格で参入した「ADSL」だ。その後、ADSLは、より高速な光ファイバー(FTTH)、CATVインターネットに置き換わり、価格競争が沈静化したため、料金は高止まりした。代わりに、フラット型パケット定額サービスを契約すれば、いつでもどこでもインターネットを利用できるスマートフォンが普及した。インターネットにアクセスするデバイスの主役は、パソコンからスマートフォン・タブレット端末に切り替わりつつある。最近、ネット上で話題になるさまざまな事件は、従来のパソコンから入った層と、ガラケーからスマートフォンに切り替え、スマートフォンで初めて「世界とつながった制約のない本当のインターネット」を知った層との意識の乖離が生み出している気がする。
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映画『風立ちぬ』感想ー失われた「熱中」を描いたノスタルジック・ファンタジー

2013年8月15日19:05 | 映画・ドラマ批評| 個別URL

 映画『風立ちぬ』は、写実的なようでウソっぽいファンタジー。実在の人物・出来事をもとに、大正末期から昭和初期の激動の時代を描き、「反戦」を訴えているようにも、兵器である飛行機に魅せられた主人公・堀越二郎の狂気を描写しているようにも見える。テーマは、飛行機と反戦と出会いと熱中。ヒロイン・菜穂子の健気さは、多くの男性が好むところだろう。出自の良い、理想の年下妻(幼女)だ。ナウシカやキキは、勝ち気で自分で運命を切り開くタイプだったが、菜穂子は、珍しく男性に頼り、理想の自分だけを見せて姿を消した。表面的には頼っても、歴代のヒロイン同様、根本的には「自分で決める」性分だった。

 「起承転結」の速さと大胆なアクションを極上とする「映画」としては一級品。ただ、ウリの飛行シーンや軍用機の描写は、『ストライクウィッチーズ』の映画版のほうが上だった。スタジオジブリの手にかかると、すべてヨーロッパ風のノスタルジックな色に染まってしまう。物語自体は、運命的に出会った薄幸の美少女との唐突な悲恋をアクセントにした、ごく普通のストーリー。流れるように時が過ぎていき、「夢」と「現実」の境界線を意図的にわかりにくくしているため、掴みどころのないフワフワとした印象が残る。それでも、音や脇役のセリフが光る。二郎のぼそぼそとした抑揚のないしゃべりも、前評判ほど悪くない。あまりにもリアルで、生々しすぎると思うシーンもあった。
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「ホワイトジョブ300」の実現性を考える

2013年8月13日11:06 | 社会批評| 個別URL

 大石哲之(@tyk97)さんの「提案」は、ある種の理想といえるだろう。その趣旨には大いに賛同するが、現実問題として、首都圏では、家賃8~11万程度の郊外エリアでも「年収300万」では生活できない。給与の約半分が家賃・住宅ローンで消えてしまうからだ。逆に、東京都内・近郊で暮らし続けたければ、長時間労働を厭わず、高収入を目指して働くしかない。今ですら贅沢品の「子ども」は、完全に富裕層の特権になる。

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賃貸の定番・2DKの需要は消えた?

2013年8月11日07:35 | つぶやき, 社会批評| 個別URL

 引越し前に住んでいた賃貸アパートは、次の入居者が決まらないらしい。もう何か月も、不動産情報サイトに情報が掲載されている。このままだと、「空き家」となり、不良資産となってしまう【退去から約10か月後、別の方が入居されました】。私達がずっと住んでいれば、こんなことにはならなかった。心苦しく思うため、その理由を考察してみた。
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格差の前段階として、「分断」が進んでいる

2013年7月7日09:45 | 社会批評| 個別URL

 理不尽な母親に悩み、ずっと”生まれ”と”運”に左右される「格差」が問題だと思ってきた。しかし、最近、”生まれ”と、触れてきた教育・文化・教養・人間関係の差による日本人同士の「分断」のほうが致命的な問題だと思うようになってきた。同じ市内ですら、学区が違うとまるで違う街。同じ学区でも、電車通勤・車通勤のフルタイム正社員と自転車通勤の非正規雇用者では、生活のリズムや街に対する評価がまるで違う。

 一口に非正規といっても、正社員になれずに妥協して勤務している若年層、夢を叶えるための自己研鑚や学業の合間に働くアルバイト層、家計の足しや小遣い増額のために働くパート主婦層では、求める水準が異なる。残念ながら、子どもを産むなら正社員に限る。少子化の要因の一つは、きちんと産休・育休を取得できる企業に勤務する正社員か実績のあるフリーランスしか安心して産めない現状の社会保障制度にあるだろう。一刻も早く改善して欲しい。

 本題に戻ろう。今の日本は、主に収入と文化資本の差と、運に左右される「格差社会」になりつつあり、その根底に「分断」がある。スマートフォンの普及は、ソーシャルメディアの普及とリンクしていると当初から感じていた。ソーシャルメディア側の信頼性の高い調査データがなかったため、仕事で書いた記事ではあまり触れてこなかったが、Twitterでは、繰り返しツイートしてきた。

 従来型の携帯電話、通称「ガラケー」は、この3年の間に、急ピッチでスマートフォンに置き換わりつつある。2010年4月に発売されたAndroid搭載スマートフォン「Xperia」が売れ、spモード対応後、さらに売上を伸ばした。iモードのアドレスがそのまま使えれば、スマートフォンでも受け入れられるとわかり、ドコモとKDDI(au)は、スマートフォンメインのラインアップに舵を切った。auは、その後、新規ユーザーの獲得のため、iPhone主体に切り替えたため、牽引役はドコモになった。今や、Android搭載スマートフォンのほとんどは、防水やワンセグ、おサイフケータイに対応し、ほとんどガラケーの発展形といってもいい。
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