スマートスピーカー時代の新しい間取りの提案


現在、住む3LDK、70m2のマンションは、間取りに難があると感じる。典型的な長谷工マンションで、6mの狭いスパンが原因だと思われる。10m2ほど狭い実家マンションのほうがまだマシだった。前回記事のリノベーション案をベースに、同じスパン・壁芯面積で、対面キッチンの間取り案を考えた。

想定したのは共働き夫婦と子ども一人。2人以上がキッチンに入って作業できるよう、キッチンをやや広めに取り、シンクとガスレンジの位置を差し替え、パントリーとカウンターを設け、スマートスピーカーの設置スペースを確保した。テレビの位置はリビングではなく、ダイニングとし、リビングはソファーに座ってくつろぎながらタブレットを操作するイメージに変更。これならリビング卓は要らない。代わりに、建築基準法の改定と技術革新で、最大2.0mまで容積率不算入になった広々バルコニーにテーブルと椅子を置いている。

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    キッチンにスマートスピーカー、ダイニングにテレビ>

家族3人のうち、1人は外、もう1人はバルコニーでタブレットまたはスマートフォンで動画を見て、子どもはスマートスピーカーの横、キッチンのカウンターで勉強する。スマートスピーカーは子どもの問いかけに返答し、調べ物に役に立っているそうだ。子どものいる世帯では、今後必須になるだろう。

トイレ・浴室・洗面所は北東側に1か所にまとめ、その反対側を「家族全員の寝室」と設定。もう一部屋、引き戸を開ければリビングと一体的に利用できる和室または洋室を確保した。収納は、大きめのファミリークローゼットとシューズクローゼット、寝室のクローゼットと書類などを入れる物入れ。トイレも広めにとり、必要があれば清掃用具などを収納できるようにした。

くつろぎタイムはタブレット・スマホに

ミニマム60m2だとやや狭いが、65m2、70m2まで拡大すると、ゆとりがで出る。ちなみにファミリークローゼットは、ガラス張りのウォークスルークローゼットにできる有料オプションを用意。多くの人はオプションを頼むだろう。ちなみにキッチンカップボードのオプションは、上吊戸棚だけになる。

私はこんな間取りのマンションに住みたい。子ども一人ならこれで十分。いまの家はリビングが広いものの、キッチンが狭すぎる。もちろん、60m2の場合、収納力は足りない。「持たない暮らし」を心がけ、カフェやフードコート、職場、実家・広い家の友人などを、第2の自宅扱いにする必要はあるだろう。

現状は、玄関・廊下も狭いと感じている。インターネット通販、ネットスーパーの常時利用と、自宅玄関脇の冷蔵対応個別宅配ボックスを整備した間取り案は、構造から大きな変化を伴うので、もう少し熟考してから公開したい。最低限、マンションでも玄関ドアは親子ドアにしたほうがいい。室内干しの専用ルームも欲しい。本当は広さも求めたいところだが、もっともカットしやすい要素でもある。

人生100年時代、家事は家族全員で分担するもの。住まいの中心はキッチンになる。かなり本気で、マンション建設業界は、このアイデアをベースとした、「2LDK広々キッチンの新時代の間取り」を提案してほしい。狭くなるので物件価格を引き下げられる。よって消費者は買いやすくなり、一挙両得ではないだろうか。