住商複合開発 「成功」の決め手は駅直結/新路線


 

日本で一番成功した工場跡地の再開発は、川崎市西口周辺と駅直結の「ラゾーナ川崎」だろう。今後、さらに再開発に着手するそうだ。開発のポイントは「成長し続ける」こと。出生時は川崎市の貝塚に住み、その後、中原区木月で育った父は、一人でラゾーナを訪れた日の夜、あまりの変わりぶりに驚いたと感想を話していた。

0〜4歳の乳幼児の流入超過数、神奈川県トップは……

だいぶ前から、神奈川県平塚市黒部丘のJT平塚工場跡地は更地だ。完全に解体されてから工事のピッチが下がった気がする。

2018年4月現在、平塚駅周辺は、JT工場跡地を含め、具体的な再開発計画はない。見附台体育館周辺は方針は定まっているが、詳細がわからず、もし実現しても駅前商店街の活性化や人口流入増にはプラスにならないだろう。

2017年撮影 JT平塚工場解体工事の告知
2017年撮影 工場解体工事の告知

平成29年(2017年)度の平塚市の0〜4歳児の転入超過数は241人で神奈川県内1位だったそうだ。この有益な情報を市がPRできていない時点で、伸びしろのなさが感じられる。かつてとは違い、確かに子どものいる子育て世帯には選ばれる街になりつつあるのにも関わらず。

 

とはいえ、要因は三井不動産が分譲した戸建てと新築マンション、そのほかの不動産会社が展開している駅周辺の3階建て狭小戸建てと駅遠エリアのカースペース2台可の広々戸建てのおかげで、街そのものの魅力が増したわけではなく、子育て環境を含めた住まいのコストパフォーマンスが優れていると判断されただけだ。待機児童数の少なさも決め手になっただろう。

夫婦どちらかが在宅勤務可能なら、受け入れ乳幼児枠が余っている認可保育園のそばに引っ越して書類を提出すれば、無事、子どもを預けて仕事復帰できるのだ。待機児童問題は、在宅勤務を認めない旧来の企業と、住み慣れた地区からの転居・引っ越し作業を嫌がる人間心理の問題でもある。

JT平塚工場跡地はどうなる?(2018.5.3予想)

 

■2018.5.3改訂版・予想

1.公益施設+小規模商業施設+戸建て分譲住宅地(低仕様・低価格なら売れる。高仕様だとあまり売れない)

2.県立高校+公益施設+中高層マンション
※平塚江南、平塚中等教育学校、茅ヶ崎北陵など、候補は複数

3.サッカー専用スタジアム+公益・商業施設

4.大規模商業施設+中高層マンション
※ディスカウントストアのドン・キホーテ、イケア、蔦屋家電・Apple Storeなど

 

2018年4月に鎌倉市から深沢地区への2025年の市役所移転決定の発表があったため、ベルマーレ専用スタジアム建設の可能性は大幅に下がった。案では、新鎌倉市役所と同時に、コンサートも可能なスタジアムを建設することになっているからだ。市役所移転後、JRもようやく新駅(村岡新駅)設置に向けて動き出すだろう。2030年あたりにはJR東海道線に新駅が誕生しているかもしれない。

子育て世代の流入増を図り、人口減少をとどめるには、住宅の開発が不可欠。駅から遠い場合は価格を下げ、高値価格帯に誘導する=高所得世帯を増やすなら、確実に便利だとわかる「駅」を新設しなければならない。

JR東海道線(上野東京ライン)の東京〜熱海間に次に誕生する新駅は、村岡、すでに2014年に街開きした藤沢sst内、JT工場跡地、二宮、どこになるだろうか。