ベルマーレ専スタ新設こそ、人口減を食い止める最後の生命線

2017/5/4 15:00 | つぶやき, 湘南ローカル情報 | 個別URL

 2017年1月に「湘南スタジアム研究会」が発足し、老朽した現スタジアムに代わる、専用スタジアム(専スタ)の新設を目指し、現在、候補地や資金調達などを模索しているという。

■東京新聞
ベルマーレ本拠地移転 平塚など4市10カ所候補

 会議は非公開で行われ、移転先候補の具体的な場所は明かされていないが、十か所の内訳は民有地三か所、公有地七か所。現在、ホームとして使われているBMWスタジアム(平塚市大原)は含まれていない。

 議論は非公開で行われ、徹底的に箝口令が敷かれているらしく、Twitterなどでも情報は漏れてこない。そもそも、この情報を報道するメディアは少なく、東京新聞と読売新聞、スポーツ紙の一部、後は地域のフリーペーパーのみだ。Jリーグ自体はプロスポーツの一つとして注目度が高いものの、基本的に「選手」にフォーカスする。国は、「地方創生」や「地域活性化」を掲げていても、報道機関は、ローカルな話題というと、人情話に終止する。

人口減を食い止めるには「ベルマーレ本拠地」のブランドは必要

 ベルマーレ専用スタジアムの移転候補は平塚、茅ケ崎、藤沢、小田原の4市10か所。民有地3つのうち、2つはJT工場跡地だろう。平塚のJT工場の解体は急ピッチで進んでいる。眺望を遮っていた高層の倉庫もどんどん、解体され、近々消えそうだ。

 平塚市の人口減を食い止めるためには、駅遠の人口集中エリアへのアクセス改善と、駅西側の再開発が不可欠。折しも、神奈川大学は、横浜・みなとみらい地区に新キャンパスを開設し、湘南キャンパスの一部を移転すると発表した。将来的には湘南キャンパスの閉鎖する考えも示唆している。毎年、確実に一定数が流入していた学生層がいなくなれば、人口は一気に減る。何としても「ベルマーレ本拠地」を残さなければ、平塚市は、「スポーツの街」というウリすらなくなり、何となくイメージがよく、実際、ケーキ屋やカフェなど、質の高い個人店が立ち並び東京都心部から移住しても満足できる、隣の茅ヶ崎市との差は広がるばかりだろう。

再開発に向け、水面下で各社が動いている?

 「専スタ」の立地は駅から徒歩15~20分程度が望ましい、と「湘南スタジアム研究会」を考えているようだが、サッカーファンの多くは、移動に時間を取られない、駅直結~駅から徒歩5分程度の立地を望んでいるようだ。JR東海道線の辻堂駅前の「湘南テラスモール」や川崎駅前の「ラゾーナ川崎」の成功を見ればわかる通り、鉄道や自転車での移動が多い神奈川県では、「駅チカ」は再開発成功の必須条件だ。

 平塚のJT工場跡地は、途中に幹線道路があるため、現状のままでは徒歩20分以上かかってしまう。そこで、平塚駅を西側に延伸して「新西口(ベルマーレ専スタ口)」を新設し、駅から専スタまで徒歩で歩ける専用の歩道(デッキ)を整備する。同時に、延伸部分を「駅ナカ」として拡充し、専用スタジアム~西口一体再開発の一環として、駅北側にランドマークとなる高層ビルを建設する。上層階はタワーマンション、低層~中層階は、ホテル・一時預かり可能な保育園などの商業施設で構成し、専スタをコンサート会場として運用した際に必要なニーズを満たせるようにする。東口(北口・南口)、西口の両方に観光客が訪れ、行き来が盛んになればひとまず成功だ。

 専スタ誘致と並行して平塚駅周辺の大規模な再開発を行う――。「湘南スタジアム研究会」に参加する地域の有識者も、投資なしに今後の発展はない、とわかっているはず。何が実現を妨げるハードルなのか。単純に時間や資金の問題か、駅より北の玄関に位置づける再開発中の「ツインシティ」を活性化したい勢力の抵抗か。

 移転候補地を絞り込み、正式にベルマーレ側に答申するという今年12月まで、非公開の会議の進展を気にして、モヤモヤした気分のまま過ごすと思うと残念だ。候補地だけでも早く一般公開して欲しいと思う。

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