ようやく気づいた「自分の時間」の確保法

2016/12/31 15:45 | つぶやき | 個別URL

 更新履歴をみると、年末の12月31日に個人ブログを更新するのは、2011年以来、5年ぶりだった。2011年といえば、スマートフォンが本格的に普及し始めた頃。その間、仕事に追われ、スマートフォンの月間ランキングやスマートフォンのシェア向上を伝える記事を執筆し、一部は大きな反響を得た。

 いろいろと執筆するなかで、タイトル・内容ともに短時間で仕上がった割に記憶があり、自信をもって今でも紹介できる記事は、下記の6本ほど。意外に少ない。

【2011年~2014年のベスト記事】
・iPhone 3Gから3GS/4まで、iPhoneのこれまでの売れ行きを振り返る
・ビックカメラ有楽町店でみる「iPhone 4S」、ソフトバンクとKDDIの違い
・ドコモの2013年夏モデル「ツートップ」、勝つのはどっちだ!?
・ドコモのツートップ対決、夏商戦序盤は「Xperia A」がリード、安さが後押し?
・Googleの「Chromecast」の売れ行きが好調、映像関連機器でシェア6割強を占める
・ドコモのiPhone販売から1年 変わるスマートフォンのメーカー勢力図と料金体系

 2014年3月半ばから体調が悪く、ほどなく、妊娠していると判明した。6月頃から不眠に悩み、味覚異常が治らず、子どものために栄養を摂るべきにも関わらず、ヨーグルトなど、特定の食品しか食べられない日々が続いた。詳しくは、「はてなダイアリー」に書き残してある。その前、震災直後と秋の2度の腹痛が原因で食欲不振となり、食べると胃が不快になるため、食事を恐れ、体重はどんどん減少していった。そんな状況での妊娠は奇跡だったが、味覚異常は辛さに拍車をかけた。

出産で一変した生活環境、仕事復帰でさらに変わる

 2014年11月に出産し、その翌日から味覚異常が嘘のように消え、胃部の不快も消えた。しかし、予定日より早く生まれたため、準備が整っておらず、ミルクさえ真っ当に作れず、育児用品もほとんど手元にないなか、子育てがスタートした。不器用なためミルクが作れず、最後まで適切に作れなかった。国内でも一刻も早く液体用ミルクを販売して欲しい。

 子どもの睡眠サイクルと授乳時間に悩み、さらに離乳食作りに時間をとらえ、せっかく味覚異常が治ったのに、好きな時に好きなものを食べることができず、ストレスを感じ、自分の時間も取れず、育児ブログを書くことすらできなかった。

 今年4月25日、予定より1週間遅く、仕事復帰し、当初の1か月は前のように子どもと自分の食事を手作りしようとして失敗した。試行錯誤した結果、9月下旬からうまく回るようになったが、まだ最適なパターンはつかめていない。

早朝こそ唯一の自分の時間

 ただ一つだけわかったことは、集中して書く時間を確保したければ、朝、家族よりも早く起床すること。その際、”空腹の極み”状態では集中できないため、前日の夕食は適度な量を食べること。この方法に早く気づいていれば、1年半もの長い育児休業期間中、少なくとも子どもが夜、長時間連続して眠るようになった生後4か月目以降は、育児ブログを執筆したり、仕事を再開したりすることは可能だった。累計で一体、何時間、無駄にしたのだろう。

 人は、締切に追われたほうがクオリティが上がる。週刊少年マンガが面白い理由は、締切に追われ、限られた時間の中で集中して描くからだ。手に神が宿り、キャラクターが勝手に動く。身体的には厳しくても、作りての精神は充足している。

 散漫な長時間労働より、密度の濃い短時間労働のほうが生産性は高く、精神的な達成感もあるとわかった。誰でもできる「作業」や制約の多い「投げられ案件」は短時間で済ませ、自分しかできないこと、時間をかけるべき特別なワークにより多くの時間を割くべきだ。そのためには、通勤や移動に関わる時間を考慮し、消費・投資を活発にするため、育児と子育ての両立達成のため、法律で、1日の労働時間を5~7時間に制限して欲しい。目標の達成度で評価する成果主義の企業・職種なら、もはや労働時間は関係ない。

要素を削る「ミニマム」の極意に気づく 暮らしもシンプルが一番

 もう一つ、育児休業から仕事復帰を経て気づいたことは、一つの文章に盛り込み過ぎないこと。最も理想的なケースでは、最初に書いた文章からタイトルのまま、本文もほとんど変わらず、細部の事実確認と表現の言い回しを変更するだけで完成した。多いパターンは、冒頭を中心に2、3度書き直した。時間ばかりかかった最悪のケースでは、一度書いた文章を丸ごとボツにした。レビューは、他の内容とは違い、最初、ざっと文章を書いた後は、モノを使い込み、書き足していったほうがいいとようやく気づいた。

【2016年のベスト記事】
・変わるタブレットのニーズ、SIMフリーが伸びる、格安SIMを追い風に
・大切な写真の整理は「おもいでばこ」におまかせ 大画面で囲んで見れば会話も弾む
・激変する家電マーケット、国勢調査に見る「日本の暮らし」
・湾岸スタイルの共稼ぎを狙え! 時間を惜しむ家族こそ家電販売のターゲット
・人気機種の後継「ZenFone 3 Laser」、5.5インチに大型化、シリーズ屈指の高コスパモデルに

【2016年、時間がかかった記事】
・ビデオから写真に、写真を「作品」に 簡単操作の「PhotoDirector 8」
※本文は半日、画像作成に数日
・進化したApple Watch Series 2 「息抜きアラート」はプライスレス
・売れ行き好調、高コスパSIMフリースマホ「ZenFone 3」、最大の特徴“DSDS”とは?

限りある人生は自分のために

 子どもは2歳を過ぎ、片言で言葉を話し、会話が成立するようになった今となっては、「赤ちゃん」だったほんの一瞬が、すでに懐かしく思える。妊娠後の2014年、出産後の2015年、2016年前半は、個人ブログはほとんど更新していないが、「はてな匿名ダイアリー」には何度も投稿していた。育児の悩み、主に夫に対する不満は、匿名でしか書き込めなかった。頻度が多く、しまいには「またこの人か」とツッコミを入れられてしまった。ただ、匿名でも、育児中の悲鳴を書き残せてよかった。

 ただ、今後は実名で発信していきたいと思っている。書き手のプライベートの事情など、読者には関係ないこと。けれども、誰かに、無駄にがんばっている自分を認めて欲しいからだ。そして、以前より切実に、より多くの人に届いて欲しい。

 残念ながら、2016年に仕事で執筆した記事は、以前に比べ、PVが伸びていない。けれども、自分のキャリアにおいて今年ほど濃密だった1年はない。来年はもっと効率的に仕事をこなし、本当に書きたいこと、自分しか言えないことを、仕事の場と、この個人ブログで発信していきたい。もっと早く生産性と創造性を高めるコツに気づき、リアル/オンラインの両方で、他者との交流に時間を割いていれば、「何者」かになれたかもしれない。

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