某都市銀行のサービス改悪


 住宅購入時、メインバンクを住宅ローンを組んだ別の銀行に切り替えた。実名を出すと、「りそな銀行」だ。市内にATMが一つもなく、不便だと知っていたが、不動産会社の提携ローンのメリットを評価した。会社近くにはATMや支店があり、今は通勤途中に利用できるので問題ない。さらに、ローン返済中は、特典として、「コンビニATM手数料月間最大3回まで無料」という説明を受け、休日、どうしても現金が必要になったら、自宅周辺のコンビニで引き出せばいいと考えた。

・りそな住宅ローンご利用者向けATM手数料キャッシュバックサービス

 しかし、2014年1月16日、りそな銀行は、サービス改定を発表し、「コンビニATM手数料無料」の特典は、「サービスステータス:ルビー」以上限定となった。さらに、2015年4月以降、平日8:45~18:00の時間帯を除き、自行ATMの利用手数料を有料化するという。

・りそな銀行:新たな個人向け商品・サービスの展開について(PDF)
・りそな銀、取引集約で手数料軽減 ATM無料は来春廃止(日経新聞)

 現状のサービスステータスは「パール」で、定期預金や国債保有など、新たに投資すれば「ルビー」にランクアップできるが、金利的に魅力を感じない。住宅ローンの借入金額が多い人なら、ほぼ自動的に「ルビー」になるが、自分は金額が少なく、「パール」止まりだった。むしろ、このまま返済を続け、順調にローン残高が減ると、特典なしの「スタンダード」になってしまう。「スタンダード」だと、コンビニATMはもちろん、休日に自行ATMを利用する場合すら有料になり、事実上、会社近くのATM以外では、現金をまったく引き出せなくなってしまう。

 あまりのサービス改悪ぶりに憤り、今後、どのように運用しようか悩んでいたところ、長年、メインバンクとして利用していた三菱東京UFJ銀行が、抽選で1000名にAmazonギフト券3000円分が当たる「三菱東京UFJ銀行 新生活応援キャンペーン」を実施していることを知った。キャンペーン実施期間は2014年2月3日~4月30日。締切間際だったため、すぐに会社に給与振込口座変更を申請した。

 このキャンペーンが実施されていなければ、メインバンクを元に戻すという発想は思いつかなかっただろう。自分のように、住宅ローンをきっかけに他行に流れる顧客が多く、新社会人を中心とした新規口座の獲得と流出対策を兼ねたキャンペーンだったと推測する。三菱東京UFJ銀行も、コンニビATM手数料を有料化するなど、以前より、サービスを改悪している。しかし、りそな銀行とは違い、自行ATMは、毎日8:45~21:00の時間帯は無料なので、市内唯一のATMで、休日に現金を引き出すことができる。現状のランクは「シルバーステージ」で、コンニビATM手数料は月3回まで無料。改悪されたとはいえ、この程度のサービス水準なら不満はない。

・スーパー普通預金(メインバンク プラス)優遇内容
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 三菱東京UFJ銀行の欠点は、ウェブサイトとオンラインバンクが使いにくく、迷いやすい点だろう。休日や夜間は、定期預金や振込が即時決済ではない点も不便だ。対して、りそな銀行のオンラインバンクは、シンプルなデザインで使いやすく、これまで利用したオンラインバンクサービスの中でもっともわかりやすい。ATMの少なさ、サービス水準の低さには辟易していたが、この点は高く評価したい。

 4大メガバンクといわれる、大手都市銀行のサービス改悪が続く。突然のりそな銀行改悪の件について相方に話すと、以前があまりにも便利過ぎだった三菱東京UFJ銀行を基準にせず、4大メガバンクすべてを比較するべきだと反論された。調べてみると、りそな銀行以外は、ある程度の預金があれば、コンビニATMを無料で利用できた。残念ながら、もっともサービスレベルが低いと言わざるを得ない。

 メガバンクは、利用者が多いだけに、諸々のコスト負担は大きく、他行と競争しつつ、改悪せざるを得ない事情は理解できる。ただ、ユーザーの立場としては残念。事実上、日本は、銀行にお金を預けているだけでは損してしまう「マイナス金利」の時代に入ったといえるかもしれない。

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