スマートフォンの料金プランに望むこと~タブレットとの2台持ちのために


 わずか1か月ほど前なのに、すでに記憶が曖昧になっている。アップルが毎年、秋にiPhoneの新モデルを発表する限り、秋の定番行事は、「iPhoneまつり」だろう。それ以外に思い出はない。

 日本時間9月11日のアップルの発表を受け、3キャリアは微妙な駆け引きを行い、9月13日の昼から夜にかけて、iPhone 5s/5cの端末価格(実質負担額)とiPhone向けキャンペーンを発表した。当日中に手がつけられなかったため、9月14日は、朝6時に起床し、記事執筆後、マンションの管理組合の定例理事会に参加した。帰宅後、書き途中だった記事の本文と表を仕上げ、その後、表タグの作成に着手した。翌15日の午前中、予定より少し遅れて、3キャリアの「iPhone 5s/5c」の料金比較記事を掲載した(正しくは、端末の実質負担額+通信料金だが、便宜上、「料金」と記載している)。他のITニュースサイトより遅かったことと、改定を重ねた比較表が功を奏し、Yahoo!トピックスのトップに掲載され、大量にアクセスされた。「早起きは三文の徳」の事例として、忘れないようにしたい。

地元平塚のiPhone 5sの販売状況

 発売日の9月20日、ビックカメラ有楽町店を訪れた。今年で3年連続。朝8時過ぎの時点は、ドコモの列が一番長かった。auコーナーは店の奥のため、様子がよくわからなかった。発売日の翌日、9月21日は休日出勤した。帰りにビックカメラ有楽町店を訪れると、在庫のあるスペースグレイなら購入できた。

 9月22日の午前中、途中経過のデータを見ながら記事を執筆し、午後、地元のケーズデンキ湘南平塚本店に行った。ソフトバンクモバイルのiPhone 5sは、発売直後にも関わらず、「MNPなら2万1000円引き(分割払い時は2万1000円分の商品券プレゼント)」だった。ただし、期間限定・終了時期未定と言っていた。実際、次に訪れた時(10月14日)は、同様の割引はなかった。ドコモコーナーは、これまでと代わり映えなく、片隅に無理やりiPhoneコーナーを新設していた。MNP向けの割引(キャッシュバック)は、Android搭載スマートフォンのほうが多く、そちらを売りたいように見えた。ドコモの販売スタッフは、iPhone 5sとiPhone 5cの違いを満足に説明できず(そもそも人数がいない)、客も一部を除き、興味を持っていないようだった。

 なお、ソフトバンク、au、ドコモとも、発売初日から22日まで、同店にはスペースグレイしか入荷がなく、auのスタッフの話によると、周辺の店舗には、シルバー・ゴールドは1台も入荷しなかったそうだ。この2色は、東京都心とその周辺の旗艦店にしか入荷しなかったらしい。もし、この話が事実なら、今後は、最初から東京都心の大型店かアップルストアに買いに走ったほうがいい。

 その後、地元のドコモショップを訪れた。在庫はなく、予約受付のみ。やはり、店員はまともにiPhoneについて説明できず、訪れた客もあまり興味を持っていないようだった。ドコモユーザーは、iPhoneではなく、アドレス・データの移行から故障の対応まですべてキャリアが行い、困ったら操作方法や割安な料金プランを教えてくれる「ドコモのケータイ(スマートフォン)」を欲しがっているように感じた。接客しようとしない店員にこちらから話しかけ、いま使っている従来型携帯電話からiPhoneに移行する際の懸念点を聞き、何度も念押しした上で予約した。価格と入手しやすさとの兼ね合いで、どの色、どの容量にするか迷い、最終的に、もっとも入手困難と言われた「64GB ゴールド」を選んだ。容量については、店員の「当店で予約された方は64GBが多いです」という一言に負けてしまった。16GBのiPad 2の現時点の使用容量は約15GB。冷静に考えれば、32GBで十分だったかもしれない。

 入荷の電話連絡が来たのは、予約からちょうど1か月後の10月22日。正確には、10月23日のアップルプレスイベントの開始前の空き時間に、着信に気づき、「伝言メモ」を再生して知った。その前、10月14日に、ケーズデンキ湘南平塚店を訪れたところ、ドコモのiPhone 5sの在庫は、32GBモデルを除き、「在庫あり」だった。当初の方針を転換し、データ集計対象店舗の家電量販店に在庫を回したのだろう。ただ、近々、新しいiPadが発表されるとわかっていたので、購入せずに帰った。「MNPならiPhone 5sは2万円引き、iPhone 5cは4万円引き(分割払い時はそれぞれ同額の商品券プレゼント)」という告知ポップを見て、げんなりしたからだ。

 10月中旬、通りかかった地元の携帯電話ショップ(併売店)で、「キャンセルが出たので、auの32GB ゴールドなら在庫がある」と聞いた。MNPを利用したほうが明らかに安くなるため、心が動いたが、そのまま通り過ぎた。OSC湘南シティ内のソフトバンクショップは、おそらく平塚市内でもっとも安い。MNPを利用してソフトバンクモバイルのiPhoneを買うつもりなら、最初からここに行ったほうがいい。一度目に訪れた際は、iPhone 5sは「在庫なし」だったため、MNPでいったんiPhone 5を購入し、1か月くらい経ってからiPhone 5sに機種変更したほうが安く済むと、もちかけられた。二度目に店の前を通った際は、「iPhone 5の在庫は最終1台、最新モデルは在庫あり」と掲示されていた。

2013年10月時点の極めて局地的な3キャリアのLTEの評価

 現在の住居は、「auひかり」に対応しておらず、auの最大のメリットである「auスマートバリュー」を利用できない。ただ、次年度以降、「auひかり」をマンション全体に導入する方向で話を進めている。借用した端末を使ってみた感想と公開されているサービスエリアマップを参考に、2013年10月前半時点でのLTEのサービスエリアとつながりやすさを評価すると、地元周辺(平塚~伊勢原~寒川)と東海道線の車内に限ると、au>SoftBank>ドコモの順だろう。

 他の2キャリアに比べ、ドコモは明らかにエリアが狭く、人が集中する総合公園・平塚球場・平塚競技場周辺一帯はLTEサービスエリア外で、3Gしか利用できないという状況だ。しかし、SoftBankとドコモは、3Gでも実用上はあまり支障はない。対して、auの3Gは非常に遅く、LTE/3Gの落差が大きい。LTEと3Gの両方で総合的に判断すると、auがベストとは断言しがたい。どのキャリアも一長一短あるため、こうなると、ほとんど好みの問題になってくる。サービスエリア拡大や高速化、対応周波数の拡大といった設備投資・将来性に対する評価も、見方によって変わってくる。どうなるか、本当にわからない。

iPadが好き iPhoneは不便 ガラケーはそろそろやめたい

 2010年5月30日に初代iPad Wi-Fi + 3Gモデル、翌2011年4月29日にiPad 2 Wi-Fi + 3Gモデルを一括払いで購入し、大画面スマートフォンとして、ほぼ毎日、持ち歩いて使ってきた。「月月割」は2013年6月で終了し、今は通常料金を支払っている。当初は、「月月割」の終了とともにiPadの回線契約を解約し、機種変更一括特価(月々サポートなしの「ご愛顧割」)で手に入れたWi-Fi運用中のAndroid搭載スマートフォンの契約プランを変更して、モバイルWi-Fiルーター代わりに使うつもりだった。しかし、あまりにもバッテリの持ちが悪いため、結局、iPad 2 3Gモデルを使い続けている。

 初代iPadは、2013年冬頃までは、ずっと自宅専用タブレットとして使っていたが、Twitterやブラウザが突然落ちる頻度が増えてきたため、相方に無料で譲渡した。相方は、初代iPadで、主に、ニコニコ動画や無料動画、YouTube動画を視聴している。自分が使っていた時は、画質が荒く、見られたものではなかったが、プレミアム会員の相方がログインすると、見違えるほどきれいに表示された。購入から3年間以上、気付かなかったが、画質の悪さは、実はハードに由来するものではなく、もとの映像の画質の低さにあった。Retinaディスプレイを搭載したiPadならば、もっと美しいだろう。

 いま使っているメールアドレスを継続して使えるドコモのiPhone 5sにするか、費用面でメリットの大きいソフトバンクまたはauのiPhone 5sにするか、あるいは、iPad 2 3GモデルをiPad Air/iPad mini RetinaディスプレイモデルのWi-Fi + Cellularモデルに機種変更するか。年々、iモード向けサービスが終了し、通話とiモード向けサービスのために、従来型携帯電話にこだわる必要性は薄れてきた。正直なところ、そろそろやめたい。iPadのほうが画面が大きく、使い勝手がよく、毎月支払う通信料金も安く抑えられるが、携帯しやすさとイメージという2点でスマートフォンが欲しくなってきた。今のところ、「ドコモiPhone」に機種変更する方向で傾いている。とりあえず、費用削減とiPad Airとの比較のため、取り置き期限を11月前半に延ばしてもらった。

 理想は、スマートフォンと通信機能付きタブレット端末の2台持ち。料金プランは、スマートフォンは従来型携帯電話と同じ、家族間通話のみの最低料金プラン、タブレットはテザリング対応のデータ定額プランで、同一キャリアで使う場合、データ容量をシェア(共有)できるとうれしい。画面サイズの小さいiPhoneより、iPad/iPad miniのほうが見やすい。データ通信は、ネット端末として主に使うほうで契約したい。

■現在のスマートデバイスの組み合わせと料金プラン
・スマートフォン(定額プラン)+タブレット(通信機能あり・定額プラン)
・スマートフォン(定額プラン)+タブレット(通信機能なし)
・従来型携帯電話(最低料金)+タブレット(通信機能あり・定額プラン)

■追加して欲しい選択肢
・スマートフォン(最低料金)+タブレット(通信機能あり・定額プラン)
・スマートフォン(最低料金)+タブレット(通信機能あり・従量課金プラン)
※従来型携帯電話をスマートフォンに置き換える
※最低料金プラン…基本使用料のみ(月額1300円程度、パケットプランなし)

 オリジナルのiPadの要素は、Retinaディスプレイ搭載iPad miniに引き継がれ、iPad Airは、クリエイティブツールとしての側面が強まった。売れ筋は、これまで同様、7.9インチのiPad miniだろう。しかし、キャリアが料金プランを改定しない限り、通信機能を備えたセルラーモデルはニッチな存在にとどってしまう。それはiPadの可能性を狭めてしまう。スマートフォン・通信機能付きタブレットは、事実上、フラット型パケット定額プラン(別途上限あり)の加入が必須。しかし、ユーザーの使い方や予算にあわせて、別の選択肢も用意して欲しい。

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