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現金を抱え込む高齢者

2013年6月1日09:50 | つぶやき | 個別URL

 一人っ子のため、父が亡くなった時、相続人は母と自分の2人だった。法定相続分は2分の1ずつだ。しかし、不動産・預貯金・自動車・固定電話回線など、父名義の資産は母がすべて相続した。母は、預貯金等はすべて自分のものと主張し、父名義の不動産(自宅)の権利を共有にする場合は、固定資産税を半分払えと言った。その時、なぜ、実家を売却したと仮定し、その想定売却額の半分を相続分としてもらう、という案を思いつかなかったのか。私は、正当な相続の権利を自ら放棄してしまった。

 家購入にあたり、できれば住宅ローンは組みたくなかった。母親に「住宅取得等資金の贈与税の特例」を利用した生前贈与を頼んだが、「今の資産は夫婦2人で貯めたもの。生前贈与するくらいなら、すべて使いきって死ぬ。残っていたらラッキーとでも思いなさい。あなたたちの世代は、年金が支給されるかどうかわからないから、自分たちの分は自分たちで貯めなさい」と断られた。インターネットのQ&Aサイトに書き込むと、親の遺産をアテにするくらいなら家など買うな、と批判された。生前贈与しない代わりに、子どもをアテにしない親の心構えはむしろ褒めるべき、との意見もあった。

 一見、母の言い分は、まっとうに見える。しかし、母の手持ちの資産のほとんどは、会社員だった父が労働の対価として得た給与・賞与・退職金と、国から支給された年金を貯めたもの。母は結婚以来、専業主婦を決め込み、短期間のパート以外、金銭労働を行っていない。結婚するまでは、正社員・アルバイトとして働き、厚生年金保険料を支払っていたため、60歳以降、自分名義の厚生年金も受け取っているが、金額は少ない。老後資金は、夫婦2人で貯めたわけではなく、父が1人で稼いだものだ。母は適宜、利率の高い定期預金に預け替え、いくらか金額を増やしたに過ぎない。
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